
屋根カバー工法
既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。
解体不要のため工期が短く、廃材も少ないエコな工法です。
費用目安(税込)
標準的な屋根カバー工法
(屋根平米×1.1万円~)+足場代20万円~
工期日数 3日~7日
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メリット
・工事費用を抑えられる
・葺き替えよりも工事期間が短い
・工事中の生活への影響が少ない
・断熱性・遮音性・防水性の向上
・アスベスト含有屋根でも費用に影響しない
・新築のように外観で見た目がきれいになる -
デメリット
・下地や内部の劣化を補修できない
・重量が増加し、耐震性が低下する可能性がある
・選べる材料が限られる場合がある
(金属系サイディングなどに限定されることがあります)

屋根葺き替え工法
既存の屋根をすべて撤去し、下地から新しい屋根材に交換する工法です。
下地補修もできるため、耐久性・防水性が大幅に向上します。
費用目安(税込)
スレート屋根(アスベストなし)を金属屋根に葺き替え
(屋根平米×1.7万円~)+足場代20万円~
工期日数 5日~10日
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メリット
・全く新しい屋根になり耐久性・防水性が向上する
・その後のメンテナンスが減る
・どんな屋根にも施工できる
・隠れていた雨漏りや下地の腐食を確実に補修できる
・ルーフィング(防水シート)の張替えができる
・デザインや断熱性能の見直しも可能 -
デメリット
・既存の屋根材をすべて撤去・処分する為、費用が高い
・既存屋根材の解体作業がある為、工期が長い
リフォーム後のトラブル1位は 屋根のはがれです
屋根カバー工法は平均100万円の工事ですが、施工後すぐに台風などで屋根が剥がれ、最終的に200万円
かけて葺き替えを行うケースもあります。自然災害時にはメーカーや業者に責任を問えず、
施工ミスも立証が難しいため、法的対応には時間と費用がかかります。
屋根は生活に直結する重要な部分なので、業者選びや施工方法は慎重に判断することが大切です。
傷んでいる野地板に カバー工法は危険です
屋根カバー工法は既存の野地板を再利用するため、野地板の劣化が進んでいる場合には失敗のリスクが
高いです。近年の金属屋根は30年以上もちますが、実際の寿命は野地板に左右されます。特に雨漏りを
長期間放置した屋根に施工すると、固定力が弱くなり、強風で屋根が飛ばされる危険があります。

